2023年6月22日、大阪フェスティバルホールでDEEN結成30周年を記念するオーケストラコンサートが行われる。
『DEEN Premium Symphonic Concert-WINGS TO THE FUTURE-』と名付けられた本公演は、埼玉と大阪の2本のみという非常に貴重な公演であることは間違いない。
埼玉公演は6月17日、埼玉・大宮ソニックシティにて西谷亮氏指揮、パシフィックフィルハーモニーア東京の演奏で既に終了している。
とても素晴らしいコンサートだったようで、できることならわたしも埼玉へ行きたかった。
DEENの作品達がこんなにオーケストラにハマるとは…。何度も背中に感動という音の波動を受けながら歌うことが出来ました🎤本当に素晴らしい体験でした‼️会場に足を運んでくれたみなさん、ありがとうございました♪#DEEN #池森秀一 #musicproducer #山根公路
— DEEN池森秀一 (@DEEN_Official) June 17, 2023
#西谷亮https://t.co/JEBlBlX8wy
DEENの曲がオーケストラで演奏される。
まだ体感していないので想像しかできないが、DEENとオーケストラがマッチしないはずはない。
吹奏楽部出身のわたしとしては、心が躍りっぱなしだ。
わたしは事前に知りたくない派なので、埼玉でのセットリストは見ていないけれど、公式に発表されている演奏曲目を見てみよう。
- このまま君だけを奪い去りたい
- 翼を広げて
- 瞳そらさないで
- ひとりじゃない
- 夢であるように
- 未来のために
- 永遠の明日
- Blue eyes 他
あった。
わたしの大好きな「Blue eyes」だ。
DEENの曲の中で、1番か2番か3番目くらいに好きな曲だ。
2001年リリースの『Ballads in Blue ~The greatest hits of DEEN~』に新曲として収録されたこの曲を聴いた時の衝撃は忘れられない。
こんなに大好きな曲たちが、フェスティバルホールで観られるのだ。
大阪は日本センチュリー交響楽団の演奏で行われる。
フェスティバルホールは音響が良いことで知られ、訪れるのがいつも楽しみなホールである。
2013年のリニューアルオープン後、フェスティバルホールでコンサートを観るのは初めてなので本当にワクワクしている。
コンサートへ行く前はこのくらいにして、あとは帰ってきてから感想を書こう。
DEENのオーケストラコンサートへ行ってきた。
素晴らしかった。
あぁ、もうこの言葉以外にどう言い表わせばいいんだろう。
約2時間に渡った今夜のステージは、15分の休憩をはさみ前半・後半に分けられた。
最初の一音が鳴った瞬間、音が弾けて会場に舞った。
鳥肌が立った。
わぁっと思ったのもつかの間、どんどん音の洪水が押し寄せてくる。
DEENの2人はまだ登場しない。
「このまま君だけを奪い去りたい」
「瞳そらさないで」
この2曲がオーケストラだけで演奏され、わたしはもう夢の世界に入っていた。
下手から山根さん、上手から池森さんが登場し「未来のために」でいよいよ本編がスタートした。
2人がセンターのとても近い距離で、横並びになっている立ち位置はなかなかレアだなと思った。
池森さんの声は本当にオーケストラによく合う。
「翼を広げて」
「Memories」
「素顔で笑っていたい」
「もう泣かないで」
「歌に願いを~SONG FOR YOU」
など演奏が続く中でわたしは、
いつもより池森さんの声がはっきりとダイレクトに聞こえる。
心に真っすぐ届く。
強くそう感じていた。
柔らかく、それでいてシャープな音が弾けて、ホールに降り注いでいた。
天井から音が降り注ぐっていうのは、こういう意味なのかと身をもって知った。
幸せな気持ちのまま15分の休憩を挟み、後半がスタートする。
わたしはついに涙してしまう。「Blue eyes」だ。
過去に何度もライブで聴いたこの曲だけど、間違いなく今日がいちばんだった。
どういちばんなのか聞かれても困るけれど、いちばんだ。
山根さんが作った大好きなメロディーが、オーケストラとともに奏でられている。
池森さんの透き通ったファルセットが耳に心地よく、伸びやかに響いてる。
あぁ、言葉にならない。帰りたくない。ずっと聴いていたい。
「永遠の明日」では、オーケストラの迫力全開。
キラキラして華やかなサウンド、最後の一音の余韻まで楽しむことができた。
水を得た魚のように、生き生きと嬉しそうに演奏する姿が印象的だった。
池森さんも山根さんも、いつも以上にはしゃいだMCだったように感じる。
本当に嬉しかったんだろうな。
本編の最後は「このまま君だけを奪い去りたい」で締めくくり、アンコールは「星降る夜、この星で」。
いつまでも終わってほしくないけど、終わりの時間はやって来る。
だから目に、耳に焼き付けておきたいとただひたすらに現在(いま)を楽しんだ。
だから後悔はない。でもやはり終わるのが惜しい。
そんな幸せな時間だった。
今回わたしは幸運なことに、フェスティバルホールの最前列だった。
とにかく嬉しそうに演奏し、歌う彼らの表情や息遣いをダイレクトに感じて感動しっぱなしだった。
言わずもがな、フェスティバルホールの音響はやはり素晴らしい。
最前列でも音が頭の上を通り過ぎる感じではなく、すとんと音に包まれる感じがした。
最後の最後に。
もしも歌で君を
歌に願いを~SONG FOR YOU~より
救えるならずっと僕は歌う
SONG FOR YOU
おもむろにステージに戻ってきたDEEN。
池森さんがマイクなしのアカペラで披露してくれたこの曲は忘れない。
会場は拍手喝采。なかなか拍手は鳴り止まなかった。
池森秀一はなんて歌のうまい人なんだ。
なんて素敵な声の持ち主なんだ。
なんでこんなにわたしの心に響くんだろう。
生きてて良かった。
DEENを好きで良かった。
本当にありがとう!